東京消防庁認定などの患者等搬送事業者は安心か?
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2020/08/29
ブログ
民間救急、介護タクシーのホームページやパンフレット等で所管消防局認定と謳っている業者は本当にそれだけで安心して任せて大丈夫なのだろうか?
実はそれだけでは優れた業者なのかは判断できません。
認定基準は自治体によって違いはありますが東京の場合は次のとおりです。
①国土交通大臣の許可書若しくは免許状又は登録証を取得していること。
②患者等搬送乗務員適任証の交付を受けている乗務員がいること。
③患者等搬送用自動車が定められた構造及び設備を有していること。
患者等搬送用自動車の構造及び設備は次のとおりです。
⑴ 患者等搬送用自動車には、サイレン及び赤色灯の装備を有しないこと。
⑵ 患者等を収容する部分は、ストレッチャー又は車椅子を1台以上収容できる容積が あり、かつ、乗務員が業務を行うために必要な広さを有すること。
⑶ ストレッチャー及び車椅子を使用した状態で車体に固定できる構造であり、かつ、 ストレッチャーは、患者等固定用ベルトを有すること。
⑷ 換気及び冷暖房の装置を有すること。
⑸ 緊急連絡に必要な携帯電話等を有すること。
次の資器材を積載していること。
(必須資器材です。)
ポケットマスク
バッグマスク
三角巾
包 帯
ガーゼ
ばんそうこう
タオル
保温・搬送資器材 担架
まくら
敷物
保温用毛布
消毒用資器材 噴霧消毒器
エタノール消毒薬
次亜塩素酸ナトリウム
塩化ベンザルコニウム
クレゾール石鹸
その他の資器材 体温計
はさみ
ピンセット
手袋
マスク
膿盆汚物入れ
備考
車椅子専用車両について、バッグマスク、まくら、敷物、ピンセットの積載は、各事業者の任意とする。
自動体外式除細動器(AED)及び積載する資器材個数は、各事業者の任意とする。
果たしてこれだけで医療処置継続の方や大切なご家族様の搬送を安心して任せられる移動手段と言えるでしょうか?私は不十分だと考えます。
例えば酸素ボンべ、吸引器、AED、患者監視モニター、防振架台は必ず車載する必要はありません。またそれらを取り扱う医療従事者も同乗義務もありません。
しかし見極める手段は容易ではありません。
家族の方がホームページや電話することも大事ですが、何を聞いたらいいのか?確認していいのか?もわからないと思います。
そんな時は入院中なら病院に勤めてる医療ソーシャルワーカーや在宅ならばケアマネージャーの相談することをお勧めします。
また弊社では日々の活動やお知らせをブログで配信していますので参考にしてみてください。